さて、昨日Microsoft365のなかに「大容量メール配信」というサービスをみつけた、という記事を書きました。まだテスト中の機能のようですが、これならメールマガジンの配信に使っても大丈夫、と思って利用登録をしようと試みるも何度も「失敗しました」と出てしまいます。
ということで今日出勤後、いろいろ調べてみましたところ、こちらにうまくいかない場合の対処法の例が記載されていました。このなかにある「Exchange Online PowerShellに接続する」をみてピンと来たのですが、Microsoft公式のヘルプの下の方にも「Exchange Online PowerShell」という記述があったんですね。PowerShellはWindows11にもある、コマンドを打ち込んでWindowsなどの細かい設定変更ができるアプリで、その存在は知っていましたが、クラウド上のサービスにもアクセスできるとはつゆ知らず。
他のページをいろいろ探ってみると、PowerShellにExchangeにアクセスできるモジュールを組み込むことで、Exchangeの設定の変更ができるようです。失敗もしましたが、何度かトライするとPowerShellでコマンドが通り、設定がひとつできました。もうひとつ、別のサイトに記載されていた内容をもとに、Micorsoft Azureというサービスでセキュリティ設定を一部変更。
そしてようやく「大容量メール送信」で専用アカウントの作成に成功。とりあえず身内の3アカウントにメール送信の実験をしてみたところ見事メール送信ができました。どうやら、Exchangeの設定変更、Microsoft365のセキュリティ設定の変更をしないと大容量メール送信のアカウントの作成はそもそもできなかったようです。
今回作成したアカウントはあくまで送信専用メールアカウント。よく企業などのメールマガジンやウェブサービスの2段階認証メールなどに「このメールには返信できません」という文字がありますが、まさにそれです。これで晴れてメールマガジンの送信ができる・・・かどうかはわかりません。なにせいま実験すると400件に実験メールが届いてしまいますので。次回のメールマガジン配信日に実験してみて、それで通ればOK。NGならばまた暫定手段でメールを送信し、対策を練る、ということになります。
【2024.8.4追記】
Microfostのページには、「大容量メール送信専用アカウント」は1日10万人にメールを送信できる、と記載されているのですが、「大容量メール送信専用アカウント」は原則として同じ「Microsoft365」のグループ内に対して一斉メールを送信することに主眼をおいているようで、10万人というのも同じMicrosoft365グループ内であることが条件で、現時点ではMicrosoft365のグループの外へは1日2000人が上限のようです。それでも当方のメールマガジンの配信には十分なのでそこは心配していません。
一方で、PowerAutomateを使ってメールを送信する場合、「v2」と「v3」の2つの方式があり、送信に失敗していたこれまでのメールはv2で送信していました。大容量メール送信の場合は、メール送信サーバの設定を必要とするv3を使わないといけないのですが、v3は利用しているPowerAutomateのプランによりメールの流量に制約があるようです。
最も厳しい場合「1日100通以内かつ5分間に5通以内」という記述も一部のサイトに見受けられ、それだとそもそも400通のメールは送れません。ただ、1日100通とか5分間に5通というのが、「同じメールを100件に送る」ことが含まれるのかどうかは判然としません。1日100通というのはメール送信のAPIの利用件数(つまりメールを送信することを求めるAPIの利用が1日100件で、1回のAPI利用で複数の宛先にメールを送信するのはOKとも受け取れます)のことだというページありまして、素人にはよくわかりません。Microsoftのヘルプも日本語環境では整備しきれていないところもあり、英語が苦手だとまず理解ができません。。。
そこで昨夜、大容量メール送信アカウントから同じメールを一度に10件の宛先に送信してみるとこれはすんなり通りました。大容量メール送信アカウントは専用の送信サーバを使うこともあり、このへんの制約を回避しているのかもしれません。
さて、15日の本番はどうなることやら。
・・・なんてことを書いていますと「こんなメール配信サービスありますよー」ってITに詳しい方から教えていただきました。もしこれでうまくいかなければそちらを検討することにします。感謝!