
昨今、任意団体(人格なき社団)の銀行口座開設は難しいといわれています。マネーロンダリング対策などの観点から年々本人確認が厳格になっているためなのだそうです。こども食堂や地域食堂を運営している団体さんからも銀行口座がなかなか作れない、特に組織化したばかりだと実績がないと判断され断念した、という声も聞かれます。
そんななか、わかやまNPOセンターがある団体の事務局を引き受けることになり、地元の地方銀行に口座を開設することになりました。その団体が任意団体なもんで、どうしたものかいろいろ情報を探してみました。ウェブ検索では、以下のような書類が必要になると思われることがわかりました。
・規約(会則・定款):団体の名称、目的、所在地、代表者の選出方法、運営ルールなどが記載されたもの
・会員・役員名簿:構成員の氏名や役職の一覧
・活動実績・予定がわかる資料:イベントのチラシ、過去の収支報告書、今後の活動予定表など
・代表者の本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカード(顔写真付き)など
・来店者の本人確認書類:実際に手続きに行く人(代表者以外の場合)の身分証明書
・団体印(代表者印):銀行届出印となる印鑑。
その団体は10年近く活動しており、毎年総会を開いており、事業報告と決算報告、会計監査報告、事業計画と予算を共有しています。またその傘下に役員会が組織されており、役員会に提案された議案は過半数の賛成で決すると規約に規定されています。ということで、
・団体の規約
・役員会の規約
・総会資料と総会議事録
・役員名簿
・・・を携え出向いてきました。当方が手続きをおこなった銀行では、「口座を開設することができる人格なき社団」であることを確認する行員用のチェックシートが用意されているようで、持参した書類やヒアリングなどをもとにシートにチェックしていっていました。1時間ほどかかりましたが、無事、口座が開設できました。
どうやら「設立日がわかること(規約の付則に、この規約は●年●月●日から施行するなどの記述があればその日が設立日となります)」、「意思決定は多数決により民主的におこなわれていること(議案は出席者の過半数で決する、などのような決まり)」、「活動の実績がわかること(今回の場合は総会の資料を持参したことで代用できたものと思われます)」、「組織体として運営ができていることがわかること(今回の場合は組織と役員会の規約があったのでそれで代用できたのかと)」などがわからないといけないようです。
逆にいうと、活動実績は事業のチラシなどを活用するとして、規約などで上記のようなことがきちんと謳われていれば銀行口座の開設に必要な要件がそろうということかもしれませんね。
なお、金融機関によっては別の書類が必要になるところもあるようです。あくまで一例としてお読みいただければ。
そういやNPO法人で会計を別に管理するために口座を開設したときは、登記簿謄本を持っていきましたが、なにか書類が足らず、2度足を運んだように記憶しています。当時は「このような書類を持参すること」というようなことを事前に確認することはあまりできなかったように思います。インターネットにある集合知を活用できたこともよかったかもしれません。
