
先日、ある社会福祉協議会の方から、「ボランティアの方のふるまいに辟易している」というお話が。社協の方がおっしゃるのだから、これはただ事ではないと思いまして、お話をうかがうことにしました。以下、特定を防ぐために、一部改変しています。
もともとは、地域の様々なイベントで演芸などを披露されていた個人ボランティアの方のようです。
ところが、回数を重ねるとともに、主催者や主催団体が事前に定めたルールを逸脱するようになり、主催者だけではなく他のボランティアからも注意を受けることに。ある会では「たくさんの方に迷惑をかけているので、もううちには来ないでください」という通告を受けることになってしまったとか。
本人は「人を楽しませようと、ボランティアでやっているのに、なぜこんなことを言われなければならないのか」と行政や社会福祉協議会などに不服を申し立てるのですが、行政や社協からすると、それは主催者側が定めたルールを守らなかった本人の問題であり、行政や社協には(法に触れていない限り)本人が自発的に取り組むボランティア活動をやめてくださいという権限はありません。
そのうち、外部からのボランティア募集などもしていない、地域や趣味団体の行事に顔を出すようになり、勝手に演芸を披露し始めます。主催側からすると見ず知らずの人が勝手に何か始めているとしかみえません。事情を聴きにいくと「人を楽しませようとボランティアで来たのに、なぜそのようなことを言われなければならないのか」と小競り合いになってしまうことが多々出てくるようになったのだとか。
ボランティアだからということで社協に苦情の電話が入るようになり、社協としてもどうしたものか、と悩んでらっしゃるようでした。ボランティアは社協の指示命令系統にあるわけではなく、本人の善意の活動を積極的に引き留める権限もないわけです。社協が各地でもめていることに関して悩んでいる様子を話しても本人にはあまり響いている様子はなく、今でも「なぜ自分がそういわれなければならないのか」と思っているようだ、とのこと。
その活動はおそらく本人にとっては生きがいの一つであることは間違いないとは思うのですが、かといって、主催者側が定めるルールを破ってしまっては元も子もありません。参加者を広く募っているようなイベントにエントリーしたのであればともかく、外部参加者を募っていない「閉じられたイベント」に勝手に押し掛けるのはボランティアといってもやりすぎですよね。ご本人の自発性には最大限の尊重をしつつも、最低限のルールを守っていただくことは求められるのではないかと思います。
一方で、ボランティアをするなと言えないのも事実。何も法律などで決まっているわけではないですからね。
問題は、ご本人にどのようにお伝えすればわかっていただけるのか。
数人で話し合ったなかでは、悪意はなかったとしても、「好意の押し売り」になったら向こうも迷惑するでしょ?ということをお伝えするのがもっともわかりやすいのかなぁ、ということでした。
社協としても、登録ボランティアさんには様々なアプローチで啓発などをされているとは思うのですが、その啓発がなかなか届かない方は残念ながらいらっしゃる、という現実はきちんと踏まえる必要はありそうです。
難しい話です・・・。
