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ベニーちゃん感謝祭に出席しました…わかやまNPOセンターの日記

投稿日: 2025-09-24
情報更新日: 2025-09-24
タグ: お城の動物園応援隊
ベニーちゃん、ちょっぴりスリムになった?

 9月23日、和歌山城ホールで「ベニーちゃん感謝祭」に出席してまいりました。
 和歌山城公園動物園のスターだったツキノワグマのベニーが昨年亡くなったのですが、「わかやまフレンZOOガイド」のみなさんがクラウドファンディングで資金を調達し、剥製として残すこととなり、そのお披露目と、お子さん対象のクマフィギュアへの色塗りイベントが開催された、というわけです。

 わかやまフレンZOOガイドの前身は、2008年にわかやまNPOセンターが和歌山市「わかやまの底力・市民提案実施事業」にエントリーして採択・実施した「お城の動物園応援隊」です。まだブログが残っていて感動。

 当時、和歌山城の動物園は市が直営で管理・運営していたのですが、ギリギリの人員体制で、入場料を取らない動物園ということもあり財政的にも厳しい状況のなか、和歌山市民なら誰もが一度は訪れる憩いの場所である動物園を官民協働で活性化できないか、という提案でした。

 ブログからざっと拾い出しただけでも…

 プロジェクトの「実行委員長」をツキノワグマのベニーに委嘱
 クマの形をした弁当容器を使った特製弁当を販売
 まだ名前がなかった動物の名前を公募
 様々なボランティア団体さんの協力を得て動物園で様々なイベントを展開[1] [2]
 旭山動物園クラブの方をお招きしたシンポジウム
 動物から学ぶ環境学習プログラムの実施
 写生会と貴志川線いちご電車内での掲示

 などなど、たくさんの事業を実施しました。
 そして、他の動物園でも展開されていた市民ボランティア育成講座として「動物ガイド養成講座」を近畿労働金庫NPOパートナーシップ制度の支援を受けて開催したのも大きな成果となりました。小学生から大人までたくさんの方が動物ガイドボランティアとして活躍。この動物ガイドボランティアに参加された学生さんのなかには、その後動物に関係する職業に就いた方もいまして、実は和歌山県立自然博物館の学芸員になった方もいらっしゃいます。

 お城の動物園応援隊はその後、わかやまフレンZOOガイドとしてわかやまNPOセンターから独立したほか、いま和歌山城を車いすで訪れる方をサポートする「おもてなし忍者」などの取り組みなど様々な事業が生まれています。わかやまNPOセンターの23年の歴史のなかでもっとも印象に残った事業を挙げるとなると真っ先にこの事業かな、と思うくらい、思い出深い事業です。

 さて、ベニーに話を戻しますが、「お城の動物園には園長がいないよね」というメンバーの気づきで園長選挙を実施することになり、立候補を募った(?)ところ5種類の動物が立候補。圧倒的な得票数でベニーが園長に就任したと記憶しています(違ったらごめんなさい)。
 そんなベニーは、全国の動物園にいるクマのなかでは唯一らしいのですが、冬眠するんですよ。冬眠といっても、完全に動きが止まるのではなく、飼育室の中で本当にゆったりと過ごし、エサも食べるのですが、なかなか冬眠するクマの生態を知ることが難しいということもあって、研究者の方も来られたことがあると聞いています。
 そして和歌山県民は「今日ベニーが冬眠しました」「今日ベニーが冬眠から目覚めました」というニュースが流れると季節の訪れを感じる、という具合に、生活になじんだ存在となっていました。

 飼育員の方によると、亡くなる日の朝も普段通りエサを食べていたそうですが、いつの間にか…だったそうです。高齢というのはわかっていたのですが、あまりに突然の死にみんなびっくり。さてどうしよう、というときに、わかやまフレンZOOガイドとして剥製にすることを決意したといいます。

 ネットニュースやSNSなどを見ると「動物園の檻に閉じ込めておいて、さらに剥製にまでするのか」などという厳しい意見もみられました。一方、フレンZOOガイドとしては明確な意思がありました。

  1. 1. 動物園のシンボルとして思い出を将来につないでいくため
  2. 2. 野生動物と人との共生を考えていくため
  3. 3. 他のツキノワグマの未来のため

 くわしくはフレンZOOガイドのウェブサイトに記載されていますのでそちらをご覧ください。

 最近、クマが人里に出没して…というニュースがよく報道されています。耕作放棄地の増加、過疎化の進行など様々な要因が挙げられています。クマの頭数管理をどうするか、という話題も出ていますが、クマをはじめとする動物と人とはどこかで折り合いをつけて共生を図る必要があります。
 そのためには、わたしたち人間もクマのことを正しく知る必要があります。ベニーの剥製を製作するにあたり、骨格標本も作製されており、どのような骨格なのか、どのような牙や歯をもっているのか、などがわかるようになっています。また剥製にすることで、腐食することなく、そのままの姿を残すことができます。

 先述の通り、ベニーは冬眠時の行動など研究の対象になったといいます。研究はその生態を調べ、今後に役立てるためにおこなわれるもの。この剥製が、人と野生動物との共生を学ぶきっかけのひとつになればうれしいです。

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