
最近、ウインカーを出さすに交差点を曲がったり、車線変更をしたり、という自動車が増えた気がするのは私だけでしょうか。SNSでも同様の意見を見たように思うのですが、どうなんでしょう。
交通事故に関して警察のウェブサイトに統計が出ています。昨年の統計を見ると、和歌山県内の交通事故の総件数は1,289件で23年連続で減少しているのだそうです。負傷者数も1,465名で年々減少。この10年で件数が6割減、負傷者数は1/3にまで減少しているとか。そう考えるとすごいですね。
交通事故の減少の要因をAIに聞いてみると、自動車の安全装備の充実、道路環境の改善、交通安全教育や啓発の進展、免許返納などが挙げられました。一方、交通事故で亡くなられた方の人数はコロナ禍真っ只中の2020年が18名とかなり少なく、2022年が24名となっているほかは毎年30人~40人を行ったり来たりで劇的に減少しているわけではなさそうです(もちろん、20年前、30年前に比べれば大きく減少していますが)。これは、先述の要因では防ぎきれないような重大な事象が起こってしまえば被害はどうしても大きくなる、ということなのでしょう。
統計をみていると、(1)事故件数は減少しているが高齢者が関わる事故の割合は増加を続けている、(2)自転車で亡くなった方は誰もヘルメットを着用していなかった、(3)交通事故の6割は交差点で起こっている、(4)死亡事故の原因はハンドル操作の誤りと安全不確認・前方不注意、というようなことがわかります。
想像するに、どれもこれもそうだよなぁという納得感がありますよね。高齢化率が上がっているから高齢者が関与する事故の割合は相対的に高くなるのは当たり前ですし。
結局、安全確認をきちんとする、「止まれ」標識では一旦停止する、シートベルトやヘルメットをきちんと着用する、なとというような基本的なことを守れば防げる事故はかなりある、ということなんですよね。交差点の右左折や車線変更時のウインカーもちゃんと使用してほしいものです。
自転車ヘルメットはここ最近の話なので、まだ着用している方は少ないですが、ここ最近はスタイリッシュなデザインのもの、機能的なものも増えてきています。県内のある中学校では、自転車通学の生徒に着用を義務付けているヘルメットを、白一色でツルツルしたものではなく、少しスタイリッシュなヘルメットに変更したら、ヘルメットの着用率が明らかに上がったというニュースも見たことがあります。どうしたらヘルメットを着用してもらえるのかという視点も大事かもしれませんね。
また、走りなれた道路ではついつい制限速度を超えてしまうことは少なくないと思いますが、最近特にいわれる「横断歩行を渡ろうとする方を優先する」ことを意識し始めたら、制限速度は道路構造なども含め理にかなっているなぁと思わされることが増えたんですよ。個人的にですけど。道路構造は法令によって等級が決められているので、この構造の道路ならおおむね何キロが制限速度、なんていう目安があるのでしょう。
ともかく、数字を詳しく見ていくと様々な事象に納得感が増すのは間違いありません。先の和歌山県警の統計のページには犯罪などに関する統計もありますので、一度ご覧になってみてください。特殊詐欺のデータとか見るとげんなりしちゃいますけれども。