岸本周平知事が今日の午前に入院先の病院で亡くなられたという発表がありました。
昨日の朝、倒れているところがみつかり、すぐに病院に運ばれて懸命の治療が続けられていたところでした。
ご存じの方も多い通り、岸本さんは衆議院議員時代に超党派のNPO議連や休眠預金議連の事務局長として、NPOの発展に向けて法制の立場で多大なご尽力をいただきました。2011年東日本大震災後の寄附金税制の大幅拡充にも関わっておられ、世界にも誇れる寄附金税制とすることができた、と誇らしげにおっしゃっておられた姿、アメリカでの経験を踏まえて日本にも「稼げるNPOが必要だ!」と繰り返しおっしゃっておられた姿が、いまでも印象に残っています。

和歌山県知事になられるまで、わかやまNPOセンターの個人会員として参画をいただいており、公務がない限りはほぼ毎年のように通常総会にお越しになり、時には中央政界でのNPO事情をお話しいただくなど、中央と和歌山を結ぶパイプ役としてわたしたちも様々なことを勉強させていただきました。

国会議員であっても知事であっても、弱者の立場を常に忘れず、気さくで親しみやすいお人柄。わたしたちも「先生」「知事」などではなく、普通に「周平さん」とお声がけさせていただく、いい意味で対等な関係を構築できたのもうれしいことでした。
知事になって、2回、わたしたちの主催事業にお越しいただきました(NPO法人化20周年記念フォーラム、わかやまNPOフォーラム2024)。3回目は「わかやまNPOセンターが休眠預金等活用事業の資金分配団体になった後にやろう」という話をいただき、2024年度は残念ながら資金分配団体に採択ならず、2025年度に再々チャレンジすることにしていた矢先。3回目は2度と実現することはなくなりました。
周平さん、早すぎますよ。
これからは、天国から、和歌山のNPOを見守っててください。
わかやまNPOセンター 理事長 志場 久起