2023年度SDGsパートナーシップ基金では、「ゴール14 海の豊かさを守ろう」「ゴール15 陸の豊かさも守ろう」をテーマに活動をおこなう団体を対象に、3万円を6団体に助成いたしました。このほど事業報告がまとまりましたのでご報告いたします。
NPO法人自然回復を試みる会ビオトープ孟子
老朽化していたシイタケの榾木(ほだぎ)を新調するため、クヌギやコナラを伐採。長さなどをそろえる「玉切り」のあとの木くずや老朽化した榾木などをもとにカブトムシの産卵場を整備。また新調した榾木には子どもたちも参加してもらいシイタケの菌を植え付け。カブトムシやクワガタが過ごしやすい環境を整備するとともに、2年後をめどにシイタケの収穫体験なども行う予定。
特定非営利活動法人自然体験学習支援センター
田辺市沖の海底の生き物の成育調査を実施。光るイソギンチャクともいわれる「オオカワリギンチャク」は3年前と比較して激減していることが確認されました(左写真はその調査の様子)。またサンゴ類の食害の原因とされるレイシ貝類の駆除を実施しました(右写真は除去した貝類を大きさなどで分類し、生育状況を確認している様子)。
庄川河川愛護会
那智勝浦町の太田川支流「庄川」では、周辺住民のみなさんが力を合わせて河川の整備をされています。今回の助成金で、堤防や河川への排水路周辺の草刈り、清掃活動など、出水期を前にした河川の氾濫などの防止に向けた取り組みを実施しました。
NPO法人湯浅マリンの会
湯浅町内の「海の駅」の管理を行う団体。今回の助成金でキャリーや清掃用具を購入し、定期的に開催している船着き場や周辺の清掃活動に使用しています。
NPO法人南紀こどもステーション
子どもたちに自然体験の機会を提供する「熊楠塾」の第1回の費用に充当。気象状況の関係で屋外での開催は取りやめとなりましたが、田辺市の天神崎の保全活動の歴史と、豊かな生態系について学び、タッチプールで実際に魚に触れてもらう体験などを実施。
加太地区社会福祉協議会
地域住民のみなさんの自主活動として友ヶ島での海洋ごみの回収活動に取り組んだあと、語り部の方から友ヶ島の歴史について学習。加太小学校に移動し、和歌山県環境学習アドバイザーから友ヶ島における海洋ごみの実態について学習するとともに地域住民の交流を深めました。