NPOサポートセンターの機器ご利用料金について…わかやまNPOセンターの日記

原価計算に使った資料の一部(加工しています)

 いつも、和歌山県NPOサポートセンターをご利用いただき、ありがとうございます。
 さて8月16日より、NPOサポートセンターの印刷機のご利用料金を一部改定させていただきました。

 ご存じの通り、現在何もかも価格が高騰しています。スーパーに行っても「こんな価格になってるの?」という食品の多いこと。食品に限らず、様々なものが値上げされています。
 印刷業者さんにお聞きすると、昨秋から2回3回と印刷用紙の価格が上がっており、またこの秋にも上がるかもしれないという情報があるそうです。NPOサポートセンターで調達しているコピー用紙や封筒用紙も例外ではなく、ついにこの春から2割から3割ほど調達価格が上がりました。印刷機のインクも10%ほど値上がりまして、このたびのご利用料金見直しに至った次第です。

 和歌山県NPOサポートセンターは「指定管理者」という制度で運営しています。
 指定管理者は公共施設の運営を民間にゆだねる仕組みのひとつ(施設によっては地方自治体が指定管理者になることもあります)で、一般的には1期につき3年から5年の間の運営事業者が指定されます。基本的な運営経費は行政が負担しますが、民間ならではの創意工夫で収入を伸ばすことで、これまでよりも比較的低い行政コストで、高いサービスが提供できる、というのがウリの制度です。

 ところが、和歌山県NPOサポートセンターはそもそも利用料という概念がありません。印刷機や長尺プリンタ等のご利用料金は、調達原価に基づき設定することとされています。これは2002年のセンター開設時からで、当時は「和歌山県NPOサポートセンター運営委員会」が物資を調達し、原価で利用団体のみなさんに提供していました。この価格設定を引き継ぎ、現在はわかやまNPOセンターが提供させていただいています。

 今年春以降、用紙やインクなどの調達価格が大幅に値上がりしたことで改めて原価計算をしたところ、特に高白色紙、カラー印刷などいくつかの区分で原価割れしていることがわかりまして、今回の価格改定に至った次第です。価格改定を行わなかった区分も原価は上がっていますが、NPO・ボランティア団体のみなさんの負担増をできるだけ避けたいと考えまして今回は据え置きとしました。
 8月16日以降、3カ月程度利用動向を確認しまして、価格設定が適切であったか検証します。

 NPOサポートセンターでは、印刷機をできるだけおトクに、また印刷後便利にご利用いただけるよう、ご提案をさせていただくこともあります。例えば、A4サイズの原稿が数枚あれば、A3両面にまとめて印刷するほうが安くなることがあります。ステープル料金はかかりますが「小冊子印刷」をすることで綴じた冊子として活用いただけることもあります。

 引き続き、サポートセンターの印刷機をご愛顧いただきますようお願いいたします。