
最近デザインの世界では、Canva傘下に入った「Affinity」というアプリが話題となっているようです。
デザイン業界のデファクトスタンダードとなっていたAdobe製品に近い機能を持ちながら無料で使えるようになった、というのがウリだそうで、当方のスタッフもさっそくインストールしていろいろ試してます。
私自身は、わかつくやわか愛愛などの製作をする関係で、Adobe Illustratorを使わないといけないため静観しておりました。
しかし、11月のバージョンアップで「2026」版となったAdobe Illustratorで、過去のデータを開いたところ図形の拡大縮小ができなかったり、テキストボックス内の文字の改変がすぐに反映されなかったりというトラブルに見舞われました。ちょっとした修正もなかなかできず、時間を浪費するばかり。
Adobe製品を前のバージョンにロールバックしようとすると「Adobe Creative Cloud」アプリを開く必要があるのですが、少し前から、Creative Cloudアプリが起動後すぐに閉じてしまうトラブルが発生しており、Adobeのフォーラムや、ChatGPTなどで調べていろいろ手を尽くしても埒が明かない。手出しができない状態でムズムズしていたのでした。
来月にはIllustratorのアップデートが配信されるだろうと諦めていた今日。
「AffinityでPDFの編集もできる」とスタッフから話が(もちろん、編集がロックされたPDFはすぐにはできないでしょうけれども)。PDFファイルはAdobe Acrobatがあれば編集できますが、日本語ファイルの取り扱いが苦手という弱点があったのを覚えていたので、その話に心を奪われ、さっそくインストールすることに。
わかやまNPOセンターはCanva for NPOを利用していますのでCanvaアカウントは既にあります。Canvaアカウントを使ってAffinityをインストールして、起動…しても起動しません。調べると現バージョンではよくある話だそうで、インストールファイルはEXE形式(従来からのWindows実行ファイル形式)とMSIX形式(新しいWindows実行ファイル形式)の2種類あり、どちらかでNGだった場合はもう片方でインストールすればOKだった、という話、Affinityの設定ファイルを削除すればOKになる話、などが有名らしいですが、手元の環境ではどちらもNGでした。
そんななか、それ以外の解決方法が記載されたページを見つけました。このなかの「NVIDIA APP を正常に動作させる」に記載されている、PCの「地域の設定」を変更する方法をダメ元で試してみたところ、すんなり起動するようになりました。そんな設定を変えることで起動するようになるのか、と思った反面、手元のノートパソコンにはNVIDIAのグラフィックボード等は搭載されていないはずで、なぜ起動するようになったのかはまったくもって不明なのですが…
それどころか、あれだけいろいろ試しても動かなかったCreative Cloudも正常に動作するようになっているではありませんか。何があったのか、はて…。
さっそく、Illustratorのバージョンを一つ前に戻したのはいうまでもありません。先述の事情があり、Affinityはすぐにスタメンにはなりませんが、いろいろ試してみるメリットはありそうです。
【追記】
「地域の設定」を変更したままにしていると、文字コードの関係で、一部のテキストファイルが正常に読み込めなくなってしまいました。そのため、CreativeCloudで必要な設定を済ませたら「地域の設定」を元に戻したところ、Affinityの起動は問題ないものの、CreativeCloudは起動しない状態が再発しました。CreativeCloudをいじる必要があるときに地域の設定を変更する、というのが現時点での最適解のようです。
