
この夏、はじめは比較的おとなしい天気だなと思っていたのですが、8月半ばから大雨被害のニュースをあちこちで聞くようになり、9月には静岡県で国内観測史上最大級とみられる竜巻が広範囲に影響を及ぼすなど、強風による被害も多くみられました。
和歌山で強風といえば2018年の台風21号の暴風被害を思い出す方も少なくないと思います。
気象庁のデータベースを見てみると、このときの和歌山市のアメダスでは最大風速39.7m/s、最大瞬間風速57.4m/sといずれも観測史上最も強い風を観測。最大風速は10分間の平均風速ですので如何にすごい風が吹き続けたかがうかがえます。
あの暴風の時、和歌山県NPOサポートセンターがある和歌山ビッグ愛には周辺の住民のみなさんが避難されてきていましたが、時折12階建てのビルが突風で「ドン」と揺れ、そのたびに悲鳴にも似た声が。窓の向こうを見ると、トタンやベニヤ板などが風にあおられて飛んでいき、電線にあたってスパークしているような様子もみられました。
あのときは和歌山県内の広い範囲で停電しました。山間部では倒木などの影響で復旧作業に入ることができず、1週間以上たっても停電が継続したところもありました。
わたしも帰宅したら停電しており、夜は何を食べたでしょうか、電気が切れて保温もできなくなったポットからぬるいお湯を使ってアルファ米…だったように思います。まだ暑く、かといって台風通過後、まだ湿った強風が吹くなか窓を開けるわけにもいかず、ラジオをつけようにも夜だから混線してよく聞こえないし、じとっと汗をかきながら、時間が過ぎるのを待っていたような記憶があります。そういう時に限って懐中電灯はうまく点かなかったりとか。
暴風による停電は想像していなかったというのが正直なところ。幼いころ住んでいた集落では1年に1回くらい、1時間ほど停電することがあったので、停電にはそこそこ耐性があったつもりでしたが、大人になって長時間の停電を経験するとこれほど不便なのかと気づかされました。なにより、昔に比べて多くの機器の動作に電気が必要となっている、ということもあるかもしれません。
本当に備えあって憂いなし、です。
